インタビュー

「リスクなどありません」熱量に魅了され大企業からスタートアップへ ACALL株式会社 COO 吉元裕樹さんインタビュー

2021.12.02

オフィスの受付・入退館管理やスペース管理など、オフィスのあらゆる運用をサポートし、働きやすさを実装してハイブリッドワークを実現する「WorkstyleOS」。2021年11月現在、WorkstyleOSを導入している企業は国内外6,500社以上と大注目されているサービスですが、実は創業初期メンバーの「苦手なこと」を解決したことから始まりました。

WorkstyleOSを開発・提供しているACALL株式会社の 執行役員・吉元裕樹さんにWorkstyleOSの開発ストーリーやスタートアップ業界へのチャレンジについてお伺いしました。

 

吉元裕樹さんプロフィール
ACALL株式会社 執行役員COO 兼 Sales&Marketing Group GM
東京都出身。大学卒業後、不動産ベンチャーに就職。もっとグローバルに働きたいと思い、DIC株式会社に転職。国内営業、モビリティ関連で海外の新規事業責任者を経験。その後、日産自動車ではカーシェアサービスの事業統括や他MaaS関連で多数のプロジェクトリーダー、同社のMaaS戦略策定に従事。2020年2月にACALLへジョインし、CMOを経て現職。

 

1 大企業からスタートアップに飛び込むきっかけ

——吉元さんがACALLに入ったきっかけやスタートアップに興味を持ったきっかけを教えてください。

大学卒業後に入社した会社で、自動車関係の新規事業を中国含むアジアで立ち上げ、従事していました。

その後、日産自動車株式会社に入社し、MaaSの新規事業企画、アライアンス部門にてスタートアップの投資関連の業務を行っていました。その時、スタートアップ企業の方とお話しさせていただいたのですが、皆さん事業についてとても楽しそうにお話をされるんですよね。もう、目がキラキラしているんです。それを見ていて自分もスタートアップ側で働いてみたいと思うようになりました。

 

——なぜACALLに入ったのでしょうか?

実は、日産時代に起業を考えていたんです。

起業家やベンチャーキャピタル勤務の友人たちに相談したときに「大手企業を飛び出して起業する人は多いが、鳴かず飛ばずの人が多い。一度スタートアップ業界に飛び込んで、経営層の近いところでアイデアをグロースするなどの経験をした方がいい。それから起業でも遅くはないよ。」という話をされました。なるほど、と思いましたね。

正直、今となってはACALLをとにかく大きくして、WorkstyleOSを広めたいという気持ちが日々強くなってきています。

世の中の1人でも多くの方がWorktstyleOSの出会いから「働き方を変えよう!」と行動変容していくきっかけになると嬉しいですね。

また、ACALLへ入社を決めた理由は、CEOの長沼との相性が良かったからです。私自身、経営層に入りたかったので、相性を第一にしました。

決め手となるポイントが3点ありまして、
①ビジョナリーに行き着くまでのプロセス・戦略がしっかりあったということ
②当時の業績をある程度聞くことができ、堅実な経営をしていると感じたこと
③プロダクトに圧倒的な将来性があると感じたこと
でした。

何回かの面接などで話を聞いているうちに「ここで働きたい!」と思い、WorkstyleOSでやりたいことを資料にし、最終面接でプレゼンをしました(笑)

 

 

2 WorkstyleOSの誕生は、メンバーのある苦手なことがきっかけ

——WorkstyleOSはどのようにして生まれたのでしょうか?

最初は2016年7月にローンチした「OMOTENASHIエンジン」というサービスを運営していました。それまでのACALLは別の事業もしていて、メンバーが5名くらいの規模でした。

CEOの長沼以外ほぼエンジニアであったということもあり、来客対応が得意ではなかったと聞いています。

どうしたらスムーズに対応できるか、自分たちのワークスタイルを改善できるか悩んでいた時に生まれたプロダクトを作ることに。そこで、得意としていたクラウドを活用し、iPadアプリと連動させ、来客があれば社内のスピーカーから音が鳴る簡易な仕組みを作りました。アポなしの来訪者であれば、「ブブー」という音共に受付不可の表示が出る。「これは面白いし、生産性も上がる!」と社内で盛り上がったそうです。

 

——エンジニアさんならではの発想ですね。

そうなんです。来社したお客様は必然的にこのシステムを使うわけですが、そのうち「これ良いですね。売っていないんですか?」と聞かれるようになり、サービス化して「ACALL RECEPTION」が誕生。これがスタートです。

そこから2019年にリブランディングをし「WorkstyleOS」になりました。

それから時が流れ、働き方が多様化していく中で、決められたように満員電車に乗って毎日出社することが本当に幸せな働き方なのか?と感じるようになりました。弊社でも創業当初からリモート勤務は導入していたものの、働き方や働く場所へのストレスはありました。

このことから、働き方のベースとなるようなOS(オペレーティング・システム)を作りたい、日本の働き方を変えていく、さらにはグローバルでのデファクトになっていくんだという思いを込めて「WorkstyleOS」という名になりました。

 

——同じような来客受付システムや予約管理システムがありますが、WorkstyleOSの強みや特徴は何でしょうか?

機能単体は他社もありますが、オフィスのスマート化に資する受付・入退館・座席管理・会議室管理などのアプリケーション全般を、包含的にワンパッケージで提案できるところがWorkstyleOSの強みです。

また、リアルタイムで「誰が・どこで」働いているかを見える化しているのはWorkstyleOSだけです。これによって、ハイブリッドワーク(オフィスワークとリモートワークを組み合わせた働き方)が圧倒的にしやすくなります。

 

——見える化が必要だと思ったきっかけは?

リモートワーク化を導入していた企業やこれから本格的に導入をしたい企業から「オフィスとリモートの稼働状況を知りたい」という声が多く上がっていました。とあるお客様からは「会社に来る予約を取りたい」というお話もいただいたり。

元々、座席予約や会議室予約システムを行っていたこともあり、出社予約もシステム化したら面白いのではと思い実装しました。

そんな中、コロナの影響でリモートワークが増えたことで、今オフィスにどのくらい人がいるのかを見えることができるということで多くの企業にお使いいただいています。

 

——お客様の声からさまざまな機能が生まれているんですね。

そうですね。お客様の声と我々のプロダクトアウトの発想から「こうなったら良いよね」という思いも込めて生まれています。

また、”誰が・どこに何%いるか”をログとして残すことができるので、オフィスの最適化にも役立っています。各々にフィットしたオフィスを作りたいと考えているお客様のコンサルとしても活用可能です。複数の会議室やワークスペースをお持ちの企業では利用予約管理が簡単に操作できるため労力が軽減されます。

 

——受付や会議室予約以外での機能で、活用され始めている機能はありますか?

ホテリング(予約管理)です。

ホテリングとは、フリーアドレス運用のオフィスにおいてワーカーが使用する席やワークスペースを予約できるシステムのことですが、現在フリーアドレスを導入している企業や導入検討中の企業から多くのお問い合わせが来ています。

とある統計データでは、実に73%もの企業が現在フリーアドレスを導入している、または1年以内に導入検討しています。このことからもお分かりいただけるように、世の中のニーズがとっても高い機能のひとつです。

また、フラッパーゲート(セキュリティゲート)による入退館や室内への入室もWorkstyleOSのモバイルアプリ(ACALL mobile)を使っています。一気通貫で行うことが可能なので、最近ではアプリによる運用も増えています。

 

 

3 アナログな企業であればあるほどWorkstyleOSの効果は高い

——色々な機能があるので大企業向けのサービスなのでしょうか?

今現在は、大企業や業界を強いて挙げればIT系企業での導入が多いです。

GoogleやMicrosoftのカレンダーやメールとの連携ができるため、GoogleやMicrosoftのツールを使っている企業は利便性を高く感じていただけます。

実は、ITとは真逆の企業でも非常に高い導入効果が出ています。代表的な例として、製造業の工場です。

シフト制の勤怠管理だけでなく、セキュリティー向上などで活用されていて、かなり効果が上がっています。工場は部署やライン毎に部屋が変わるので、この部屋に誰が・いつ入室し、いつ退室したかも管理することが可能です。

そういうことから、業界業種や規模感関係なく活用できると思っています。

今まさに「オフィスの最適解を探す時期」に世の中あると思っていて、そういった悩みを抱えている企業はぜひともお話したいです。

個人的には私自身がメーカー出身ということもあり、怒られるのを覚悟で(笑)、アナログな企業にこそぜひ利用いただきたいです。高い導入効果を証明できる自信があります。

 

——導入の際に必要なものや費用はどのくらいですか?

iPadかiPhoneなどのモバイル製品が必要です。チェックインは、QRコード(※)を使って行うので、基本的にはコードリーダーが使えるものが必要となります。

月額料金は現在問合せとしていますが、トライアル期間は1ヶ月あり、その期間中は全てのサービスが利用できます。

※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

4 新しいワークスタイルの提案を行うACALLの組織づくりや社内コミュニティ

——新しい働き方を提案しているACALLの自社での取り組みを教えてください。

一番規模が大きいものだと、毎週月曜日のお昼に全体会議を行っています。

メンバーが増え、最近ではZoomに全員が入りきれなくなっていて「増えたなー」としみじみ思いますね(笑)

また、毎年神戸オフィスにて社員総会を実施しています。今年は緊急事態宣言中のためオンラインで実施しましたが、去年の社員総会(コロナが比較的落ち着いていた頃に実施)では、オフラインで集まり、メンバー全員で会社のバリューを新たに決めました。

ACALL社員総会の一コマ

6つのグループに分け、お客様・チーム・自分という3つの切り口に分け、それぞれのバリューを定めるという課題を出し、グループごとに生まれたバリューをプレゼンしてもらい、その中から会社のバリューを決めたんです。

別の話にはなりますが、日頃からメンバー同士のDiscordでの交流が盛んです。例えば、日頃の運動不足解消とリフレッシュを兼ねて、社員が集まってラジオ体操や筋トレをする時間があったりと、覗きに行くと誰かしら何かをしていますね。

パパママのメンバーも多く、社内のSlackでは子供の話などでも盛り上がります。サービスが”働きやすさ、を実装する。”をモットーにしているので、私たちも働いている中で気付いたことや、改善すべきところがあったら直ぐに議題に挙げています。

また、東京と神戸のオフィスも今年移転しました。これは私たち自身がハイブリッドワークを率先し、そこで実体験して良いと感じた働き方を世の中に積極的に発信していくためです。まさにミッションである「Practice and Spread New Workstyle」ですね。今後、より積極的に発信していきますのでブックマークしておいていただきたいです。

ACALLメンバーでnoteをやっていて、私たちの働き方や取り組みも発信していますので、ぜひご覧ください。

 

 

5 スタートアップで挑戦したい人へ

——吉元さんのようにスタートアップやベンチャーで挑戦したい方へ伝えたいことってありますか?

面接の時に絶対にやった方がいいと思うことがあります。それは、面接担当の方以外の社員さんと話す機会をもらうということです。その時に「1日の業務の流れ」などを聞くのではなく、実際に話している時の雰囲気や話していてどう感じたかなどを見た方がいいと思います。

また、スタートアップ企業ではメンバーの熱量が大事だと思っています。経営陣が熱量が高いのは当たり前ですよね。それが下にいくと薄まっている…なんてことが多いのですが、スタートアップでは熱量が大事です。一緒に働くメンバーの熱量が高く揃っていないと、これから大きい事をやっていくことは難しいです。そのため、これから一緒に働くかもしれないメンバーと話をして確かめることをお勧めします。

ACALLの面接を受けた際もメンバーと話すことができました。「ここで働きたい!」と思った理由の一つがメンバーの熱量でしたね。

私自身、大手からスタートアップへ飛び込んで感じたことは「リスクなどない」ということです。早ければ早いほどスタートアップに飛び込んで欲しいです。スタートアップで揉まれながら経験して、キャリアを築いて欲しいです。

 

 

編集後記

WorkstyleOSユーザーの方だけでなく、ACALLの社員も快適に働けているお話を聞いて、ACALLのVISIONである”人々の「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を実現する”が、すぐそこにあるのだと感じました。

また、吉元さんからスタートアップに対する熱意や想いを聞いていた時に「キャリアやオフィスについて何かあったら何でも相談してください!たくさんアドバイスできます!」と言ってくださり、とても心強かったです。

 

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