インタビュー

ジャフコグループがスタートアップ業界への転職をサポートする「キャリアアカデミー」とは

2021.12.03

日本最大のベンチャーキャピタルであるジャフコグループ株式会社が、スタートアップ企業で挑戦する人を支援する人材支援プログラム「キャリアアカデミー」を開講しました。

日本では多数のスタートアップ企業が誕生し、IPOする企業も増えるなど、業界全体の成長が加速しています。そんな中、スタートアップ業界で働いてみたいという人も増えています。キャリアアカデミーは、スタートアップで活躍する人を生み出すための、日本初の教育機関を目指す取り組みです。

キャリアアカデミーではどのようなことが学べるのか、スタートアップの人材における課題などを、ジャフコグループ株式会社 キャリアアカデミー責任者 金沢慎太郎さんにお伺いいたしました。

金沢 慎太郎さんプロフィール
ジャフコグループ株式会社 プリンシパル/キャリアアカデミー責任者
東京大学経済学部卒業後、(株)ワークスアプリケーションズに入社。法人営業のマネジャー、部門長として従事した上で、働きがい事業を立ち上げる。エッグフォワード(株)では執行役員に就任し、多数企業の組織課題・人材課題に取り組んできた。ジャフコグループでは、投資先のバリューアップに向けた組織支援に取り組む傍ら、多くの人がスタートアップに流入する文化創造に向けて邁進している。

 

1 キャリアアカデミーで学べること

——キャリアアカデミーではどのようなことを学べるのでしょうか?

スタートアップ業界で働きたい、チャレンジしたいという方を支援する取り組みです。

スタートアップで働くこととは何か、実際に働くことにあたってのモデルケースみたいなものを知ってもらうようなイベントを月数回ほど平日の夜にオンラインにて開催しています。

イベントに参加したことによりスタートアップで働きたいという意志がより一層強くなった方は、次のステップとして、どういう環境が自分に適しているのか等を面談したりします。

プロボノ的にスタートアップ企業で働いてもらって、「こういう仕事って自分は頑張れるんだな」とか「こういう経営者とは自分は合わないな」というものを体感してもらっています。

 

——ちょっと興味があるけど…という方には難しいのでしょうか?

イメージが沸かない方向けには、スタートアップのマーケットではどのようなスキルが求められているのか、スタートアップにおけるファイナンスってどういうことなのか等のスタートアップに必要な知識を学ぶスクール「スタートアップスクール」(https://career-academy.jp/school/)に参加いただいています。

スタートアップ企業でチャレンジしたいとか、上手くいくか不安な人の背中を押してあげる場を提供したいと思っています。

 

——転職を考えている方でもスタートアップで働けるのか不安な方が多いイメージがあります。

スタートアップに適性はあるが、怖くて踏み出せないという方は非常に多いです。なので、そのような方をメインターゲットにしています。

 

——面談などを経た後はスタートアップ企業に就職するのでしょうか?

キャリアアカデミーは転職斡旋サービスではないんです。参加してもらうにあたって「転職」がゴールではなく、自分の実現したいことの達成に向けて何をしたら近付くのかを一緒に考えるプロセスが大事だと思っています。そのためのスクールやイベントを提供しています。

また、マインドの部分も非常に大事だと考えています。

転職への道のりを与えられて頑張るのではなく、利用して自分で掴んでいって欲しいです。そうでないとスタートアップでは活躍できない。そういう部分も促しています。

 

——スタートアップに適したマインド形成もしていくという感じですね。

基本的には現在勤めている会社で働きながらイベントや勉強会に参加してもらって、転職や副業でスタートアップ業界にチャレンジしてもらうのがベストです。

実際にスタートアップ企業にて副業を始めた方がいます。プロボノで関われる企業は限られてくるので、イベントで知識を付けてもらいつつ担当者が伴走するようなイメージでカウンセリングや企業の紹介を行っていきます。

また、実際に体感してもらうことも大事なのでワークショップや課題などを出したりもします。今の「can」、つまり、今できることや自分の強みを踏まえて、次にどんな「can」を増やしていきたいか、それを増やしてどこに到達したいのかを考えてもらっています。

就職や副業でスタートアップ企業に入社した後は、3ヶ月や半年のタイミングなどで壁打ちを行っていきます。

 

 

2 応募第一号は専業主婦。参加の条件や必要なキャリアは?

——開講時期や定員などはありますか?

現在は特に決まってはおりません。随時行なっているイベントにまずは参加していただいて、興味や意欲を持てば次のステップに進んでいくという形です。

今後は労務やコーポレート的なものやファイナンスなどの解像度をしっかりと高めていきたいものに関しては、講師の方を呼んだりしてゼミなども行なっていきたいと考えています。

企画段階ですが「スタートアップスクール◯期生」という形で定員を定め募集をする予定です。

その他スクールはCXOクラスや、営業・マーケ・企画・エンジニア・財務管理・人事など職種別の座組みを考えています。

 

——職種別のスクールでは、その職種の経験がないと受講できないのでしょうか?

業種によりますね。例えば人事って未経験でも活躍するケースが多く、未経験者からでも良いケースはあります。

ただ、それ以外の業種は未経験だと厳しいかと思います。その業務に関わったことでいろいろな実務経験が溜まっていきますが、そのスキルを持ってしてもスタートアップで求められる要素を全て持っているかといったらそうではないんです。

経験している方が今後より自分のキャリアを深めていくために何のスキルを深めたら良いかということを知ることが目的なので、多少は実務経験がある方を対象にしています。

 

——開講されたばかりではありますが、どのような方が参加されていますか?

今は30代半ばの人が多いです。参加条件なども定めていないため、業種・業界関係なく応募されています。不動産・コンサル・外食チェーン・エンタメ業界など本当に様々です。

 

——スタートアップとは程遠い一般事務やアパレル業界からもチャレンジできるのでしょうか?

全然大丈夫です。寧ろそういった業界の方ってとても気が利く方が多いですよね。困った時に助けてくれるような方ってどの会社も求めているんです。そこにスキルをインプットしてあげればめちゃくちゃ活躍できると思います。

 

——高学歴でないとダメなのでは?

大企業での勤務経験がない等の不安があるかと思いますが、そういうの関係なく応募してほしいです。

 

——専業主婦でも参加できますか?

ウェルカムです!

実は1番最初に応募してくださった方は子育て中の専業主婦の方だったんです。次のキャリアを考えるために応募してくださいました。面談にてお話ししてみても、いろんな可能性を感じましたね。

 

 

3 スタートアップ人口を広げていきたい

——勢いがある国内スタートアップ業界ですが人手不足と聞きます。それは何故なのでしょうか?

スタートアップに参画されている方は他のスタートアップ企業をぐるぐる回っている方が多いというイメージがあり、他企業や新卒などから入りたくてもハードルが高いなと感じている人が多いんです。

ジャフコ自体も投資している企業様向けにいろいろな支援をさせていただいていますが、ここ最近では人材を一つのキーワードにしている企業が非常に多いんです。事業成長が速い分、人材確保をしっかり行っていく必要があります。

それなのに先にも出た、人材がスタートアップ企業の中でぐるぐるさせているだけだと、日本のスタートアップ市場は広がっていきません。そのため、スタートアップにチャレンジしたいという母集団をどう拡げていくかという問題がありました。

それに取り組むためにできたのが「キャリアアカデミー」です。

 

——なるほど。確かに人手不足では会社もサービス自体も大きくなっていきませんね。

今年は経産省からの補助事業として採択いただいたのですが、上手く広がっていけば他社VCとも連携していきたいと思っています。

スタートアップ市場を広げるとなるとジャフコ単体で行うよりも、たくさんのVCと一緒にやっていってスタートアップ人口を広げていく、というところまでチャレンジしていきたいと思っています。

 

 

4 スタートアップで働く上で必要なもの

——キャリアアカデミーは、転職エージェントなどとの大きな違いは何でしょうか?またキャリアアカデミーに参加する最大のメリットは何でしょうか?

やはりイベントなどを通してリアルな声が聴けるというところでしょうか。キャリアアカデミー参加者さんが最初に受けていただくのに適しているイベントは「スタートアップ業界で力を発揮するためには何が必要か」というイベントです。職種や経験関係なく、誰でも参加できる内容になっています。実は過去開催したイベントでは著名人ではなく、スタートアップ企業で働く普通の人や、他の企業の正社員だけどスタートアップで副業している方も呼んでいます。

「普通の人」と言ってしまうと失礼かもしれませんが……、何よりもリアリティのある話を伝えることが大事だと思っています。「こういうことがあるんだよ」「これが辛かった」など、実際に起こったことを情報として出すようにしています。

イベントだけ見て「自分もできる」と思うかもしれませんが、「スタートアップで働くとはこういうこと」という、スタートアップの当たり前を知ってもらえるように心掛けています。

その次のステップとして職種ごとのイベントに進めば、働いた時の解像度がより鮮明になるようになっています。

スタートアップだけの話ではないですが、正直働いてみないと分からないことばかりですよね。

なのでプロボノで数ヶ月働いてみることで、メンバーのことや企業のカルチャーなど見えてくるものがあります。こういった関わり方ができれば、ミスマッチを埋めることができるのでは?と考えています。

 

——最初の方で「スタートアップ適正」というワードが出てきましたが、スタートアップ業界で働く上で必要なものとは何でしょうか?

スタートアップ業界において、スキル面で能力不足で躓くという人は少ないのですが、マインド面で躓いたり、ミスマッチやギャップを感じたという人は多いんです。

何かがあった時に踏ん張れるかどうか、起業家との相性、チームコミュニケーションの相性などは必要かと思います。

みなさん自分の強みってありますよね。スタートアップではそれが活用できない、場合によっては捨てなくてはいけないこともあります。積み上げてきたものを失うかもしれません。スタートアップは目指しているものが高いので、失敗するのは当たり前、ミスしてもいいから行動することが大事なんです。これがスタートアップで活躍するためのスキルの一つでもあります。キャリアアカデミーはそういうことを認識できる場にしていきたいです。

熱量を感じたり、いろいろな経験ができるのがスタートアップの特徴でもあるので、そういう体験を多くの人にしてもらいたいと思っています。

 

キャリアアカデミーに参加してみたいという方はこちらをご覧ください。

イベント:https://career-academy.jp/event/

キャリア相談:https://career-academy.jp/contact/

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