自治体インタビュー

【自治体インタビュー#25】熊本県熊本市|キラーコンテンツ豊富な「火の国」熊本が仕掛ける企業支援

更新日:2022.10.26
渋谷駅近!!徒歩5分以内オフィス

熊本市産業振興課の野口氏、船津氏、松元氏にインタビューを実施しました。コワーキングスペースの整備で徐々にスタートアップ・ベンチャー企業が集まるエリアとなりつつある熊本市。同市の魅力や働きやすさ、どのような支援を行っているのか伺いました。

(左)経済観光局 産業部 産業振興課

起業・新産業支援室 室長

野口 信太朗 氏

 

(真ん中)企業立地推進室 室長

船津 真理亜 氏

 

(右)企業立地推進室 主任主事

松元 泰樹 氏

 

【熊本県熊本市】

 

1.熊本市について

 

1-1.特徴

熊本市は盆地的気候なので夏場の気温・湿度が高い傾向にありますが、逆にいえば仕事終わりのビールが美味しい地域でもあります。熊本市内の環境は、熊本駅前と中心市街地で役割分担しているような地域性となっています。上通や下通、桜町バスターミナル周辺の中心市街地は西日本最大級と言われるアーケード商店街や、オフィスビル、飲食店が数多く存在し、賑わいの中心となっています。一方、近年は熊本駅周辺の再開発が進み、大型の商業施設やオフィスビルが増えてきました。

 

充実した都市機能を有する熊本市ですが、少し街を離れると江津湖や金峰山など自然が豊富で、市民の憩いの場となっており、程よい暮らしができます。また、熊本市では市民の水道水を全て地下水で賄っており、これは世界に誇ることのできる自然環境だと思います。2022年4月には、世界に誇れる地下水都市ということで、第4回アジア・太平洋水サミットが熊本城ホールで開催され、「熊本宣言」が採択されました。

熊本県は「肥国(ひのくに)」と呼ばれた歴史から「火の国」と呼ばれることもありますが、水資源が豊富なことから「水の国」とも言われています

 

また、熊本駅には新幹線が開通しており、九州各県・関西エリアからのアクセスが良好で、博多までは最短で約30分、関西までは乗り換えなしで約3時間で行くことができます。今回インタビューいただいている「XOSS POINT. (クロスポイント)」のスモールオフィスには、大阪の企業も入居しているのですが、新幹線で来ることができるのでとても便利と聞いています。

新幹線の他にも阿蘇くまもと空港があり、首都圏からのアクセスも良好です。羽田空港・阿蘇くまもと空港間は1日18便ほどあり、阿蘇くまもと空港から熊本駅へのバスもあるため利便性が高いです。現在、阿蘇くまもと空港はリニューアル中で、2023年には新しく生まれ変わった阿蘇くまもと空港をご利用いただけます。

 

1-2.観光エリア

熊本県といえば「熊本城」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2016年4月に発生した熊本地震の際熊本県全体で甚大な被害を受けたのですが、「不落の名城」として知られる熊本城も、全域的に甚大な被害を受けました。重要文化財13棟及び再建・復元建造物20棟のすべてが被災し、石垣は全体の約3割が修復を要するほか、地盤沈下も発生しました。皆さまからのあたたかい支援のおかげで、現在、天守閣全体の復旧は完了しており、2022年6月28日からリニューアルした天守閣内部の展示と最上階からの眺めを楽しめるようになりました。

一方、城内の石垣や櫓については6年経った今も復旧作業が続いていますが、徐々に元の姿を取り戻しつつあります。被害の状況や復旧の過程は、期間限定で地上約6mの高さに設置している「特別見学通路」からご覧いただけます。いつもとは違った目線で、熊本城の復興の様子を見学できる今、ぜひ足を運んでみてください。

 

また、熊本は宮本武蔵ゆかりの地としても知られ、コロナ禍前は国内外から多くの観光客が訪れていました。霊巌洞で宮本武蔵が「五輪書(ごりんしょ)」を書いたとされており、当時座っていたとされる岩に座る宮本武蔵ファンも多いです。霊巌洞は五百羅漢の道中にあり、数百個の石仏を見ることもできます。

 

そして、熊本県はアクティビティ資源も豊富です。

市内では江津湖でボート遊びやサップを、天草エリアまで行けば海でシーカヤックやイルカクルージングなどを楽しむことができます。イルカクルージングは高い確率でイルカに会えることで人気です。熊本市から天草エリアへもアクセスしやすいため、マリンアクティビティを楽しむのも良いかもしれません。

また、熊本県に出張で来た方がよく行かれるのがゴルフ場です。熊本県はゴルフ場の数が九州で2番目の多さ市内からもアクセスがしやすく、気軽にゴルフを楽しむことができます。

 

さらに、九州は温泉地としても知られていますが、熊本県も同様数多くの温泉があります。熊本市内の植木温泉や阿蘇郡南小国町の黒川温泉など、県内のいたるところに温泉がありますので、出張で疲れた身体を癒すことができると思います。

熊本市内の温泉と言えば、西のサウナの聖地とも言われる「湯らっくす」あります。最深171cm、地下水かけ流しの水風呂を味わうことができるため、より質の高い「ととのう」体験をできるのではないでしょうか。

私自身、サウナが好きで「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を取得しました。勝手に私自身を「サウナ公務員」と呼んでいます(笑)もし企業進出の際にサウナのことも気になる場合はご相談いただければと思います。サウナのうんちくで1時間は語れる自信があります(笑)

 

1-3.オフィスエリア

熊本市内には数カ所コワーキングスペースがありオフィスが集積している中心市街地に集まっている傾向です。

また、熊本駅周辺は再開発が行われており新たなオフィスビルの開発が進んでいます

熊本市では2022年4月、熊本駅の近くにある情報交流施設「くまもと森都心(しんとしん)プラザ」の2階フロアに「XOSS POINT.(クロスポイント)」をオープンしました。「XOSS POINT.」は、従来の経営相談や創業支援に加え、新たな市場を開拓し飛躍的な成長を目指す起業家等の発掘・育成に取り組む本市初のスタートアップ支援施設となっています。

また、「XOSS POINT.」では、施設内に新たにスモールオフィスを設け、事業成長を目指すスタートアップや第二創業者、新規事業の立ち上げを行う企業等を対象に総合的・伴走的な支援を行っています。オープン以降、多くの企業の入居があっており、特にIT系企業が多く集まっています。熊本県ではライフサイエンス分野の支援を充実させていきたいと考えているため、その分野の企業も多く集まっているのだと思います。

熊本市への進出を検討される企業がいる場合、私たちも視察のサポートを行い、その中でオフィスのアテンドをすることもあります。進出の際まずはコワーキングスペースやシェアオフィス入居する企業もあれば、数年後の拡大を見越して大きめの通常オフィスに入居する企業もあります。企業ごとにニーズをヒアリングしながらアテンドしているので都度ご相談いただければと思います。

 

2.熊本市で働く魅力

進出した企業に聞くと「住みやすい」と言われることが多いです。首都圏に比べると家賃相場が安いため、同じ賃料でかなり広い物件を借りることができます。家族で住む場合でも十分な広さを確保できるのではないでしょうか。

加えて、子育ての環境が充実していることも熊本市で働く魅力です。保育所等の待機児童数も0人ですし、小学校から大学まで教育機関が充実しているほか、余暇に自然に触れることができ、子育てにもってこいです。

 

また、行政と企業の距離が近いことも魅力です。行政の担当者に相談しようとするとアポイントを取って会うまでに時間がかかることがしばしばありますが、私たちはなんでも相談いただけるように企業のスピードに合わせて早く対応するようにしています。

コンパクトな街である分、すぐ近くで繋がりが生まれて、それがビジネスにも繋がることがあると思います。

 

3.企業向け助成金制度

様々な助成金制度がありますが、ここでは情報通信関連産業支援について紹介させていただきます。熊本県でも支援を行っているので、対象かどうかご相談いただければと思います。

★ 補助対象正社員数が5人未満の場合

※1 常用従業員:指定対象施設での就労に従事し、次のいずれの要件も満たす者

・健康保険及び厚生年金保険の被保険者であること

・派遣労働者又は対象事業者以外の事業者からの出向者等でないこと

※2 中小企業者中小企業基本法(昭和38年法律第154号)第2条第1項に規定する中小企業者

※3 新規等常用従業員

:※1のうち、以下のいずれかに該当し、補助金申請日時点において、指定対象施設での就労期間と本市内に住所を有する期間がいずれも1年以上である者

・指定申請日以後に指定対象施設で就労させるために新たに雇い入れた者

・本市外の施設等から指定対象施設で就労するために転入してきた者

・指定申請日以後に正社員に昇格した者※4 各年度あたりの交付額は、1億円を上限とする。

参照:https://higo-rich.jp/hp/files/pdf/support2.pdf

 

4.最後に

企業誘致により税収の増加だけでなく、熊本市民の働く選択肢を増やしたいですね。若者が地元で働きたいと思っても、希望する業種がないという理由で県外に出てしまうのは勿体無いと感じています。コロナ禍でリモートワークが浸透した今、必ずしも首都圏で仕事をする必要はないのではないでしょうか。首都圏の企業が地方にオフィスを開設する場合に熊本市も選択肢に入れてもらえればと思い、企業誘致活動を行っています。

 

そして、熊本市が実施する起業家 発掘・育成プログラム「HIGO CANVAS」では新たな企業に進出いただくことだけでなく、熊本市で起業したいと考えている起業家を発掘・育成し、地域課題の解決に繋げていきたいです。

令和2年からは熊本発イノベーション創出プロジェクト「Kumamoto City Pitch」を開催し、熊本発のスタートアップ・ベンチャー企業の支援を行いました。昨年度は首都圏のベンチャーキャピタル(VC)にも参加いただき、実際に本イベントを通じて資金調達を実施した事例もあります。

 

今年度のイベントでは、ただ待っているだけではなく首都圏でピッチイベントを開催して、熊本県と首都圏をマッチングするようなイベントを行っていきたいと考えています。近々、福岡県でも大きなピッチイベントがあるため、その際についでに熊本県にも寄ってもらえたらと思っています。

 

さらに、熊本市に初めて進出する企業が進出後の採用で困らないように、採用支援も行っています。毎回テーマを定めてオンラインでの合同就職説明会を実施し、求職者とのマッチングの機会を設けています。説明会の他に、県外の大学1〜2年生を対象としたインターン支援も行っています。1週間を通して1日1企業、合計で4~5社の企業を体験してもらい、学生にとって新たな発見をしてもらうだけでなく、企業にとってもそこから学生への認知度向上に繋がることを想定しています。

新しい企業が来ることで、地場の企業とのコラボレーションが生まれ、熊本市、ついては熊本県が新たな発展を遂げることがあるのではないかと考えています。ぜひ地方進出の際に熊本市も検討に入れていただければと思います。

 

5.編集後記

熊本市の魅力や働きやすさ、どのような企業支援を行っているのか伺いました。熊本地震の復興と熊本駅周辺の再開発が進む同市がこれからどのような姿になっていくのか楽しみです。今後、同市が開催するピッチやイベントを通じて多くのスタートアップ・ベンチャーが集まるかもしれません。

 

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