VCインタビュー

【VCインタビュー#19】株式会社MAKOTOキャピタル|東北から、日本の経済循環を創っていく

更新日:2022.07.07

アクセラレーター機能を持つ独立系ベンチャーキャピタルとして、創業初期の段階からハンズオン型でスタートアップ起業家を支援している株式会社MAKOTOキャピタル。代表取締役の福留氏に、同社の強みや投資先とのエピソードなどを伺いました。

株式会社MAKOTOキャピタル
代表取締役
福留 秀基 氏

 

【株式会社MAKOTOキャピタル】

 

1.株式会社MAKOTOキャピタルについて

1−1.特徴・強み

弊社は、東北地域に強い産業を創り、東北の経済循環を行うために活動しています。具体的には新産業を創ってくれる起業家を応援して、支援をするためにアクセラレーションプログラムやスタートアッププログラムを実施しています。

 

 

東北地域に特化しており、東北に進出したいという企業や、東北出身の方が何かしたいという話をいただいた際の支援に力を入れています。ただ、「東北や、地域の人だけを助けたい」というわけではなく、あくまで「困っている人を助けたい」という精神で支援をしています。初期に寄り添うことを大事にしているため、東北大学スタートアップガレージで大学生に対してのサポートも行なっています。
弊社は東北地域に特化していることもあり、東北の行政や地場企業とも繋がりが強固なので、企業と行政をうまくマッチングさせることも得意としています。東北地域は人口減少が急激に進む課題先進地域です。行政や地場企業の方々もスタートアップ・ベンチャーとの協業をしたいと思っているが、良い成果を出す関わり方がわからないとの相談を多くいただきます。まだ東北地域に関わりを持つスタートアップ・ベンチャーが少ないので、私たちの支援によって少しでも増えていけば嬉しいです。

また、既存の事業者の方に対してデジタルの活用や組織の見直しなどのコンサルも行っています。

 

1−2.投資先のターゲット

領域は問いませんが、東北に良質な雇用を生み出すスタートアップ企業や、東北に本店や本社がある東北発のスタートアップ企業東北の各大学の大学発スタートアップ企業を主な投資対象としています。東北はスタートアップ・エコシステムの循環が東京に比べると弱いので、弊社がイノベーションを盛り上げる架け橋になりたいと考えています。また、東北大学のスタートアップ創出事業を長年ご一緒していることや、弊社のキャピタリストに理系が多いことから、ディープテックで起業されたい方は特にチーム組成からご相談頂くことが多いです。

 

1−3.投資する際のポイント

マネージメントインタビューという形で、起業家からのプレゼンを聞きます。一番大事なポイントは「東北に対して関心・愛着を持って、一緒に地域振興と次世代の日本を創るべくご一緒する価値観」が合うかどうかです。
領域は問わないものの、実際投資することが多いステージはシード前の初期アイディアが出来てPSF(Problem Solution Fit)がとれたタイミングです。今やっていることや、計画していることをやりきれるかをポイントにするとともに、起業家としての人柄を見ることに重きを置いています。

 

2.福留氏について

2−1.VC業界で働いている理由

東北で、健全な経済循環を創りたいからです。私は大阪出身ですが、大学時代に東北に来て、非常に住みやすく人も温かい場所だと感じました。しかし就職の段階で職種と裁量の少なさから東北を離れないといけない状況を経験し、東北の発展のためには、産業構造自体の変革が必要だと思いました。新卒入社時は東京のデジタル戦略系コンサルティングファームにいたのですが、東北の発展に貢献したいという思いから弊社に入社しました。

 

2−2.投資後の付き合い方

東北を盛り上げるために、一球一球が勝負球というつもりでお付き合いしています。最低でも月1回、可能であれば週1回のMTGを実施し、その前後で食事をすることもあります。アイデアやひらめきはリアルの場での会話からで生まれることもありますし、一緒に切磋琢磨できる存在になりたいと考えています。

 

2−3.投資先とのエピソード

たくさんありますが、株式会社ElevationSpaceのエピソードが印象的です。弊社が主催したイベントで多数の起業家、投資家が出会うきっかけを創っていました。その中で同社代表の小林さんにも参加いただき、イベントを通じて起業までに至りました。起業前からずっと一緒に手を動かしてきて、一学生であった頃からの彼を知っているので、今現在の成長がとても嬉しいです。

起業をする上で人・地域との関わりや選択肢がないことで、二の足を踏んでしまう人が多いのではないでしょうか。しかし、その問題は地域でも出会いを創ることができれば解決すると思っています。

2つ目は、ミーチュー株式会社です。当社代表の小泉さんは、もともとは仙台でソーシャルゲームの会社を運営されていました。成長を遂げている中で東日本大震災が起こり、サーバーが止まってしまったことが原因で破産してしまいました。しかし、同社代表の小泉さんがもう一度チャレンジしたいと奮起し、福島銀行と一緒に行っている福活ファンドを利用して、郡山で再度会社を立ち上げました。現在はファンコミュニティプラットフォームの運営をしています。
東日本大震災という未曾有の事態で苦しい思いをされた方の挑戦の支援を行い、再度の立ち上げをご一緒できただけでなく、事業がさらに伸びていることが非常に嬉しいです。

 

2−4.最近注目している業界

Web3と農業に注目しており、DAO(分散型自立組織)を地域の経済循環に使えないかと思っています。例えばサステナブルな経済循環にするために、地域限定で流通される商品券を、使い切りではなくNFTを活用するために「みちのくDAO」という場所を創りました。今では日本中から250人程が参加頂き、NFTの活用のみならず、地域通貨や観光資源の利活用などを議論しています。
また、農業に付随する事業にも注目しています。例えば弊社の投資先である翠翆TECHはりんごを運搬するロボットを開発しており、世界への展開も視野に入れています。また、最近では、りんごの皮を服に変えるなどの事業を目指す起業家から相談を受けています。普通に物を作って売るのではなく、独自化や生産性の向上が期待できることや社会課題解決に繋がるものに興味があります。

 

3.今後の展望

スタートアップ・ベンチャーへの支援を行う中で地域貢献をしながら、「お金を稼ぐ=経済を回していくこと」に対して結果を出したいです。課題先進地域の東北で結果が出るのであれば、東北だけでなく他の地域にもこの仕組みを展開して日本の様々な場所が世界都市になっていってほしいと考えています、近年の東京に一極集中している経済から、各地域の経済が回る健全な経済循環のきっかけを創っていきたいです。

 

4.興味があるもの

コロナ前に開催していたイベント「STARTUP IMONITy」を復活させました。会話をしながら芋煮を作って、お酒を飲みながら河川敷で作った芋煮を食べる会です。すごくシンプルですが、作るところから始めるので、2〜3時間は同じ場所にいます。作業を共にすることで終わる頃には打ち解けているメンバーが多いです。こういう場から、ビジネスの新たな繋がりが生まれどんどん広がっていくので、興味がある方はご参加ください(笑)

 

5.編集後記

スタートアップ・ベンチャーへの出資、アクセラレーター、そして地域の企業へのコンサルティングと0から10まで支援をしている同社。今後東北だけでなく、様々な地域が東京に負けないほど盛り上がっていくイメージが浮かぶインタビューでした。

 

福留さんとお話したい方はこちら

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問い合わせ内容に「福留さんに資金調達の相談をしたい」などご記入頂いた方には、こちらから連絡させていただきます。

 

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