自治体インタビュー

【自治体インタビュー#3】和歌山県西牟婁郡白浜町|パンダがお出迎え!美しい白良浜のあるシラコンバレー

2022.05.17

白浜町総務課企画政策係の鎌谷氏に、白浜町で働く魅力や企業誘致への想いを伺いました。南紀白浜空港があることから東京へのアクセスも良く、リゾート地としても人気の高いエリアです。

 

和歌山県西牟婁郡白浜町
白浜町総務課企画政策係
鎌谷 隆志 氏

 

 

1.白浜町について

1-1.特徴

関西でも有数のリゾート地であり多くの観光客が訪れている白浜町は、和歌山県唯一の空港「南紀白浜空港」があります。毎日3便、東京羽田便が飛んでいて約70分ほどで移動が可能な利便性が高い点が特徴です。実際に白浜町へ来ていただいた企業様からもアクセスの良さに対する好評な声も多くいただいています。
また、白浜町は都会ではないので田舎ならではの、人懐っこい関係性の温かさから、県外から来た方からは、地域に馴染みやすいと言われるのも嬉しい特徴です。

 

画像出典:アクセス・施設概要│リゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR(アンカー)」

 

1-2.観光エリア

画像出典:白良浜 海水浴場 - 白浜町 海水浴|和歌山情報サイト - ぐるわか

白浜町はなんといってもリゾート地として有名です。ハワイ・ワイキキビーチの友好姉妹浜になっている「白良浜」は、600m以上にわたる白く美しい砂浜と透明度の高い海が絶景です。
夏場の海水浴シーズンがハイシーズンとなり、コロナ前だと観光客数は年間約300万人以上にのぼり、3割以上が夏期に訪れていました。その頃は、インバウンドも増加していて、東アジアを中心とした外国人観光客が年間約10万人も来ていただいていました。コロナ禍以降でも、白良浜を目的とする観光に国内各地から訪れていただいています。

 

画像出典:3月24日(木)ジャイアントパンダ「楓浜」 NEWS ~487日齢~|トピックス|アドベンチャーワールド

白良浜以外にもアピールポイントがあり、白浜町は日本で1番パンダの飼育数が多いです。アドベンチャーワールドでは、ジャイアントパンダが7頭暮らしています。
観光で滞在されている方の中には、連日パンダに会いにいっている方もいます。パンダとの距離感が近く、のんびりとした生活を見ることができます。アドベンチャーワールド内ではパンダの他にも、海の生き物も含めたくさんの動物が生活していて、遊園地も併設しているので1日中楽しめます。

 

また、「日本三古湯」と呼ばれる愛媛県の道後温泉、兵庫県の有馬温泉と並ぶ、和歌山温泉の白浜温泉があります。「日本書紀」「万葉集」などに記されている白浜温泉は日本屈指の温泉郷です。足湯や源泉掛け流し温泉、外湯など温泉を楽しめる施設が町に点在しています。実は、この白浜温泉はザ・ドリフターズの名曲「いい湯だな」三番の歌詞にも登場しているのでぜひ三番の歌詞に注目して聴いてみてください。

 

【​​南紀白浜ワーケーションPR動画】

 

1-3.オフィスエリア

白浜町でいうオフィスエリアは、飲食店やホテル・旅館などが集積している温泉街といわれる場所があげられると思います。町内に3棟あるサテライトオフィス「白浜町ITビジネスオフィス」「白浜町第2ITビジネスオフィス」「ANCHOR(アンカー)」も温泉街周辺エリアに立地しています。白浜町へ進出する企業のほとんどがサテライトオフィスを使用しているので、このエリアから地方外の新たな風を取り入れ盛り上がることに期待しています。

 

3つのサテライトオフィスについて紹介します。

画像出典:白浜町ITビジネスオフィス

白浜町に初めてできたサテライトオフィスは、保険会社の保養所だった建物をリノベーションして作られた「白浜町第1ITビジネスオフィス」です。こちらは海に近く、窓からは白良浜周辺を一望できる絶景のロケーションとなっています。2004年に開設以降、県と連携して企業誘致を進め試行錯誤しながらも、2014年に株式会社セールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)、パートナー企業の入居が決まったことで、IT関連企業の入居が増加しました。

 

ありがたいことに、2017年に「白浜町第1ITビジネスオフィス」が満室になりました。そこで、地方創生交付金等を活用して「白浜町第2ITビジネスオフィス」が2018年に開設されました。こちらは「白浜町第1ITビジネスオフィス」とは異なり、自然に囲まれた緑豊かな場所に建てられています。町営の平草原公園内にある公園管理事務所を建て替え、1階部分に公園管理事務所、および公園の休憩所兼コワーキングスペースを設け、2階部分(4室)をレンタルオフィスとして開設しました。

 

画像出典:【ANCHOR(アンカー)】和歌山県白浜町のリゾートサテライトオフィス

さらに、「白浜町第2ITビジネスオフィス」も開設からわずか4ヶ月ほどで満室になったことで、2020年に白浜町第3のオフィスとして⺠設⺠営の「ANCHOR(アンカー)」が誕生しました。和歌山県と白浜町からの補助金により、民間企業である「OS株式会社」にリノベーションしてもらった施設です。レンタルオフィス6室とワーケーション利用可能なモデルルーム1室があります。民間企業である「OS株式会社」が携わることで、行政と別角度で入居企業に対して、入居企業同士、地域との取り組みがしやすいように協力をしてくれています。
また、ANCHORに入居が決まると歓迎会を称して、家庭菜園で採れた野菜を使ったバーベキューをしています。これも、企業同士の交流になる素敵なきっかけだと思っています。

 

【ANCHOR(アンカー)】

 

2.白浜町で働く魅力

白浜町は、和歌山県の南⻄部に位置し、年平均気温16.8°Cと温暖な気候の町です。全国有数のリゾート地でワーケーションができる他にも魅力はたくさんあります。

前述した、3棟のサテライトオフィスもあり、働く環境が整備されています。東京から飛行機で約70分の移動が可能な点も東京に本社や支店、取引先が多い場合は便利と言えるでしょう。
実際に東京から会社移転・移住をした方からは、通勤時間が大幅に減り自分の時間ができてワークライフバランスがプラスになったとのお話も伺いました。企業によっては、東京にいた頃に比べて生産性も向上しているようです。

 

働く環境の整備の中では、ネットワークにも強いこともあげられます。白浜町は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と協定を結び、「耐災害ネットワーク」の実証実験を開始し、災害時でも途切れないネットワークを構築しています。普段は、町にいる全ての人が利用できるフリースポットWi-Fiとなっていて、オフィスや観光地、白良浜のビーチ全体にもネット網を敷いています。パソコンのことを考えるとお勧めできませんが、ビーチで仕事をすることも可能です。

 

また、白浜町としては県外から進出していただく段階だけではなく、進出後も継続的にサポートしていくことに力を入れています。進出企業からの、今後取り組みたいことや採用について相談を受けることがあります。その際、地方ならではの地方新聞を使った施策を提案するなどしています。地方新聞を見た方の口コミによる宣伝力は非常に期待できます。他にも、町・県の教育機関の採用担当と企業を繋いで、地元雇用促進の協力もしています。仕事に関することだけではなく、県外からの移住で不安なことや困ったことにも対応できるよう努めています。単なる移転先というだけではなく、白浜町を好きになってもらいたいです。

 

3.企業向け助成金制度

【白浜町企業誘致の促進に関する優遇施策】

 

【和歌山県の奨励金制度】

 

白浜町としても制度はありますが、和歌山県の奨励金制度ではオフィス賃料や航空運賃の半額補助される制度を用意しています。要件によっては最高金額100億円になる可能性もあります。(期間あり)

 

①雇用奨励金
(新規地元雇用者数+転入雇用者数)×30万円(3年間適用)

②立地奨励金
投下固定資産額等×30%(新規立地に係る投下固定資産額等が1,000万円以上の場合に限る

③通信補助金
通信回線使用料×50%(3年間適用)

④オフィス賃借補助金
賃借料×50%(3年間適用)

⑤航空運賃補助金(3年間適用)
情報関連事業
南紀白浜空港~東京 50%又は6,000円/回補助(いずれか高い方)
関西国際空港~東京 3,000円/回補助
情報関連事業以外
南紀白浜空港~東京 6,000円/回補助

⑥人材確保補助金(1年間適用)
情報関連事業
・求人広告費×50%
・人材紹介手数料等×50%
・インターネットによる求人情報・求職者情報提供(人材データベース等)サービスの利用料×50%

 

4.最後に

白浜町には、町内には小学校が9校、中学校が4校ありますが、高校がなく近隣市町の高校へ進学します。高校卒業後、進学する場合は、県外の大学や専門学校に進学するため、和歌山県全体の若者の県外流出が課題となっています。
そこで、和歌山県は「IHS構想」を打ち出しました。 Innovation Hot Springs の頭文字から作られた「IHS構想」は、白浜・田辺地域の自然環境や人材資源、空港を持つなど優れた交通アクセスを活用することで、IT企業などの情報通信関連産業の誘致をし「温泉が湧き出す」ように、技術や産業が埋めれてくるような地域を作っていく構想です。この構想から、和歌山県東京事務所により、関東圏の企業へ和歌山県進出の誘致に力を入れています。
コロナ禍で進出希望のための現地視察が少なくなってしまっている中で、白浜町としては全国どこにいてもサテライトオフィスや町の雰囲気がわかるような取り組みとしてリモート視察も導入しました。

 

現在、ありがたいことにサテライトオフィスへ多くの企業が入居してくれています。今後は、移転してきた企業と地域の関係性をさらに深められるような仕組みづくりをしていきたいと考えています。地域の企業とコラボレーションをしたり、地域課題解決への協力などを共に進めていけたら嬉しいです。
また、現在は白浜町にオフィスを構えていない企業に対しても、観光コンテンツの多い白浜町で企業研修を行う際に利用したり、アイディアの創出地とするなど、足繁くこの地に来てもらいたいです。

以前、白浜町に進出した企業の人へ白浜町を選んだ決め手を聞いたところ、「地元自治体の熱意や、協力してくれる姿勢に惹かれた」と言っていただけました。非常に嬉しく、今でも覚えています。人口の減少で町の活気が減ってきてしまっている中、県外企業に来てもらい、単なる人口増加だけではなく町全体が賑わい、「白浜町を選んでよかった」と思ってもらえるよう今後も支援していきたいです。

 

5.編集後記

日本のリゾート地として名高い白浜町へ、地域の魅力、観光地を活かした誘致、運営するサテライトオフィスについて伺いました。進出誘致だけではなく、誘致後の支援にも力を入れていて、白浜町のあたたかさを感じました。
ぜひ、ワーケーションの利用、移転・新設の候補地として検討してみてはいかがでしょうか。

 

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