VCインタビュー

【VCインタビュー#15】THE SEED |「若き企業家に伴走する」現役大学生でVC業界に参画

2022.06.06

現役、慶應義塾大学環境情報学部2年生の田山氏。高校生時代から、スタートアップへの関心が強く、大学入学の上京を機に2021年にTHE SEEDにインターンとして参画。起業家との向き合い方、企画立案しているイベントについてなど伺いました。

 

 

THE SEED
アソシエイト
田山 凌汰 氏

 

【THE SEED】

 

1.THE SEEDについて

1−1.特徴・強み

THE SEEDは、主に若い世代、シード期でのリード投資をメインとしています。メンバーは、代表の廣澤、京都府在住の京都大学医学部5年生の黒岩、私の3名で運用しています。
週1でミーティングを行い、投資の意思決定は早い場合15分ほどでしています。VCの中でも意思決定が速い方だと思います。直近では、ゴールデンウィーク期間中もたくさんの新規のお問合せをいただき、3件ほど投資させて頂きました。

 

1−2.投資先のターゲット

基本的には事業領域で絞らず、「人」に投資をしています。
プロダクトがあり、今後ユーザーを増やしていくフェーズの企業を随時リサーチしています。

 

1−3.投資する際のポイント

私自身ポイントとしている点が2つあります。

1つ目はどういう人なのか人間性を知ることです。やはり、若い世代の起業家と面談させて頂くことが多く、就職経験がない方もいらっしゃいます。そういった中でも、経歴だけではなくその人がどういう経緯で起業をするのか、尊敬している起業家はいるか、などの質問からその人の情報を深掘りしています。

2つ目は、チームについて知ることです。起業家だけではなく、なぜチームメンバーがその起業家についていっているのかを読み取ります。起業家とは別で、チームメンバーの方のみとミーティングを設定し、ヒアリングしています。実際ミーティングを行ってみると、起業家から聞くことのできなかったチームの良さをさらに感じ取れることも多いです。

 

2.田山氏について

2−1.VC業界で働いている理由

高校時代に高専に在学していて周りにゲーム好きな人が多く、私もスマホでゲーム配信ができるアプリ「Mirrativ(ミラティブ)」に触れていました。そこで、株式会社ミラティブがスタートアップ起業であることを知りました。起業している高校の先輩がいたことも相まってスタートアップに興味を持ち、先輩の紹介で音声プラットフォームのスタートアップ企業でインターンを始めました。

高校時代は、音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が台頭した年でもあり、学校から帰宅するとすぐに「Clubhouse(クラブハウス)」をずっと聞いていました(笑)友達にはあまり理解されませんでしたが、企業分析系のお話にその当時から興味があり面白く、色んな方の配信を毎日聞いていました。地方の学生だったため、唯一の情報源だったんです。そういったところからも、スタートアップへの興味や起業してみたいという気持ちが強くなりました。

そこから、当時のインターン先がTHE SEEDの投資先という背景もあり、大学入学時に上京するタイミングで社長経由で廣澤を紹介してもらいました。何回か会う中でTHE SEEDでのインターンのスカウトをもらい、現在に至ります。

 

参画したものの初めは何をしたら良いかわからず、1ヶ月で起業家をはじめとした100人の方とオンラインでミーティングを組んでお会いしました。これは過去に廣澤が実践していたことで、とりあえず真似してみようという精神でした。これを達成したのち、徐々に廣澤のミーティングに同席させてもらうようになりました。そこから、廣澤のサポートや、イベントの企画・立案などにメインで携わっています。
この100人の方とお会いしたことは非常に良い経験になりました。これをきっかけにコネクションができたので、人材を紹介したり情報の共有などしています。
また、THE SEEDに参画したての頃は、East Ventures株式会社の福海さんにもお世話になりました。同じ九州出身なんです。今も仲良くしていただいています。

 

<福海 道登 氏インタビュー記事>

 

現在、大学へは週2日通い、THE SEEDへ週4日フルコミットしています。休日は、空いた時間で常に情報取集をするようにしています。
若い人に投資するファンドであるからこそ、自身が学生であることはやはり強みだと思います。投資先のインターンの採用支援や、ソーシングに関して廣澤と会うとなると身構えてしまうところをまずは私と会って話してみる、という良い意味でハードルを下げられているのではないでしょうか。

 

2−2.投資後の付き合い方

ファイナンスをどのように進めていくかなどのアドバイスも含めて相談に乗っています。
初めて資金調達するような方が多いので、実際にファイナンスを進めていく上でバリュエーションはどのくらいが最適か、など考えています。
ファンドとしてのフォローの仕方は、事業を続けていく上で今後どれくらいで資金調達をすべきか、売上を立てるためにどういった動きをするかを、起業家と廣澤と話し合っています。伸びている企業を参考にしながら、事業戦略は勿論ですが、一番はファイナンスを次にどう進めていくのかを重視しています。

私個人としては、採用の支援、同期や同世代の起業家など身近な人との関わりから表にまだ出ていない最新の動きや情報をキャッチアップして共有できていると思います。学生ならではのコミュニティの強みです。

 

2-3.企画しているイベントについて

日々、情報のキャッチアップは、TwitterやFacebookなどのSNSを利用しています。その中で、SNSだけでは最新の細かな情報を追い切れていないなと感じていました。そこで、イベントをTHE SEEDとして企画することになりました。
先日、ゴールデンウィークの5日間で、Web3.0に特化したイベント「Web3.0 Meetup」を開催しました。
今回のイベントは、私が企画立案を全て行いました。Web3.0に特化した理由は、以前参加していた運営団体「CryptoAge」でWeb3.0が若い世代間で特にトレンドになっていると感じたからです。実際、興味・関心を持っている方が多く、イベントは総勢240人ほど参加していただきました。

 

4月には、U29起業家のための招待制合宿「THE FUTURE」をオフラインで初めて開催しました。若手起業家をゲストにお呼びし、事業や組織、資金調達に関する知見、経験を共有していただきました。10代、20代の参加者が同世代の繋がりや先輩経営者・投資家との出会いを通じて、才能を発揮してもらうきっかけとなる場になることを目指しています。
次回の開催も検討しており、企画内容を構想中です。今回は、ファイナンスを既にしているような起業家が集まる場だったので、次回以降はまだファイナンスをしていないが起業を検討し、資金調達に動きたい人も参加できる会もいいなと考えています。招待制だったので、次回は気になった人が誰でも気軽に応募できるようにもしたいです。

 

廣澤自身、コロナ禍の影響で横の繋がりである先輩起業家に会う機会が減っていることを課題として感じていました。宿泊したり、長い時間共に過ごすと自然と繋がりが濃くなることで、イベント後も連絡を取り合う仲になったりすると思います。企画者である私たちも、登壇者や参加者と仲良くなり、情報の共有ができています。
シードVCとして、投資の立ち回り以外にこういった繋がりを生み出すイベントを企画したり、カルチャー作りに積極的に取り組んでいきたいです。

 

2−4.最近注目している業界

投資先で多いのがEC事業です。ECの事業アイディアは、ビジネスモデルが目まぐるしく常に変化していると感じています。最近気になったサービスで言うと、ホテルなどに家具を置いて試してもらい、気に入れば家具に貼られているQRコードから即購入ができるというものです。
また、私自身、Figma(フィグマ)を使ってデザインを制作したりするので、デザイン関連のソフトウェアサービスも気になります。

 

3.今後の展望

ファンドとしては、若い起業家に投資していく意志はぶらさずやっていくスタンスです。
最近、私と同年代の方から、起業します、これから起業したいです、という問い合わせを多くいただくようになりました。そういう人たちと、事業アイディアやファイナンスをどうしていくかを一緒に考えていきたいです。

 

私個人の話で言えば学生という立場を活かし、自身が在学している慶應大学を巻き込んだイベントを開催したいです。慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)卒業生には起業家がたくさんいます。現在、慶應ビジネスコミュニティという団体と一緒に、起業家をゲストとしたイベントを夏休み期間に三田キャンパスで開催できるように進行中です。他にも、同年代にリーチできるようなイベントを企画していきたいです。

 

イベント以外の面では、採用に関して力になれると思います。実際、こういう人を雇いたい、というような相談を多くいただきます。起業したい、メンバーを集めたいという際に、ぜひ相談をいただければお手伝いできるよう全力を尽くします。

 

また、私は熊本県出身なんですが、昨年、熊本県でスタートアップをしている方に県内のインキュベーション施設でお話を伺う機会がありました。熊本県では、行政を絡めてスタートアップのイベントや支援も行っているそうなので、そういったところにもアンテナを張っていけたらと思います。

20代でファンドの代表に挑戦もしてみたいですし、会社として活躍できることを最新のトレンドにできないかなとも考えています。

 

4.興味があるもの

中学生からバンドをやっているので音楽が好きです。ギターボーカルを担当しています。最近は、若手のスタートアップコミュニティで起業家の方とフットサルをしたりしています。そういった趣味やコミュニティに参加することでも、人との繋がりを広げていきたいです。

 

5.編集後記

慶應義塾大学環境情報学部2年生でありながら、VCの顔を持つ田山氏。常に情報をキャッチアップするためにアンテナを張り、人に寄り添った支援をしていることが伝わってきました。学生ならではのコミュニティが強みでもあるため、まずは話を聞いてみたいという方も是非田山氏に相談してみてはいかがでしょうか。

 

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